ウォーキングの正しい方法っていうと、大多数の人が、踵着地で足親指で蹴って
腕を大きく振って、からだをねじって歩くのがよいと思っているよね。
でもね、その歩き方は、とっても効率が悪くて疲れやすくて、美しくない歩き方だと
思っています。
今回は、その根拠と、美しい疲れにくい歩き方を解説しますね。
1.疲れにくい歩き方のために
(1)歩行にブレーキをかけない
歩くって漢字は、「止」まるのが「少」ないて書くでしょう。
でも、従来の踵着地で、足親指で蹴る歩き方は、
実は歩くのを止めながら歩いてて、
分析してみると、止まるのが多い。
どういうことかと言うと、別の記事でも書いたけど、
歩くときに、膝を伸ばして踵で着地するのは、
進行方向につっかえ棒をかるようなもの
だから、歩行をいったん止めている。
また、足親指で蹴るのも、進行方向とは逆の方向に力がかかるから、いったん
前に進むのを止めているんだ。
ブレーキをかけながら、アクセルを踏んでいるようなもので、ほんとうに効率が悪い。
無駄にエネルギーを使っているから、とっても疲れやすいと思う。
誰が、この歩き方を正しい歩き方と言い出したんですかね。
無駄に筋肉やエネルギーを使って、カロリーを消費して、やせようと思っているなら
その歩き方でもいいと思うけど、なんて無駄なことをしているのかって
私は思います。
私は、できるだけ省エネで、しかもすばやく歩きたいと思っているので、
そういう無駄な歩き方はしたくない。
古武術や武道の動きって、そういう無駄なことはやらない。
実践で、無駄な動きをしていれば、すぐ疲れるし、すぐ相手にやられてしまう。
できるだけ、省エネでパッと動きたいわけ。
とにかく、疲れにくい歩き方って、まずこのブレーキをかけない歩き方だね。
つまり、踵で着地しない、足親指で蹴らない歩き方です。
(2)末端の筋肉を使わない
従来の歩き方だと、足親指で蹴ってからだを進めるわけだから、からだの末端の
筋肉を酷使しているよね。
末端の筋肉は体幹から遠くて小さい筋肉だから、疲れやすい。
疲れにくくするためには、
末端の筋肉は使わないで、体幹に近い大きな筋肉を使う必要がある。
大きい筋肉は、小さい筋肉に比べて疲れにくいからね。
最近は、体幹トレーニングってよくいうよね。
体幹がしっかり使えれば、手足の末端は、力を抜いても、振り子の原理で自然に動く。
つまり、歩くときは足親指で蹴るような小細工はしないで、足の力は抜いて、
体幹や太ももやお尻の大きい筋肉を主として使えば、疲れにくくなるわけだ。
(3)重力を利用する
従来の歩き方だと、100%足の筋力を使って歩いてる感じだ。
歩くんだから、足の筋力を使うのは当たり前と思うかもしれないけど、
疲れにくい歩き方をするためには、足の筋力をできるだけ使わない方法がいい。
そんなことできるのと思うかもしれないけど、
それが、重力を利用して歩くっていう方法
どういうことかっていうと、
地球にいる限り、地球にからだは重力で引っ張られているよね。
歩くときに、この力を利用するわけ。
足を前に出すときに、足から出さない。
立ってからだを前に倒していくと、倒れまいとして、足が自然と前に出るよね。
重心を前に動かすと、足が重力に引っ張られて、前にでるわけだ。
これが、重力を利用して歩くってこと。
足を前に出す筋力が節約できるわけ。
この重力を利用した歩き方をすると、
相当エネルギーが節約できて、疲れにくくなるわけ。
2.疲れにくい歩き方の実際
からだをゆっくり前に倒す
自然と足が前に出る。
このとき、足裏全体で着地する。
さらにからだをゆっくり前に倒すと、
逆の足が出るので、足裏全体で着地する。
足を出すときに、後ろ側の足では絶対に蹴らないこと。
これを繰り返せばいい。
踏み込んだ軸足に、いっしょにからだの体重が乗る感じ。
だから、からだの動きが速い。
この歩き方だと、疲れにくいばかりじゃなくて、
歩行の動きを止めていないので、スムーズにすーっと歩ける。
軸足にからだがすっと乗るので、背筋も伸びて、とても美しい歩き方になります。
おじさんは、この歩き方を何年もしているけど、とっても軽快に歩けてる。
しかも美しく、速い。
日本人の一般庶民が靴を履いてなかった時代は、たぶんこの歩き方をしてたと思う。
靴を履くようになって、踵着地がいいみたいな常識のウソがでてきたと思う。
踵着地だと、後ろの軸足に体重が残ったまま、足を前に出すよね。
それから、前足に体重を乗っけていく。
その時間と筋力が、すごいムダだ。
ほんとに、この歩き方のどこが正しいの????
これからの時代、からだの使い方も、スマートな洗練された使い方を
していこうではありませんか。
からだがスムーズに動けば、思考もスムーズになってくると思います。