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オートファジーとは、タンパク質の新陳代謝にとても大切な機能だった

By: Abhijit Bhaduri

今年のノーベル医学・生理学賞に、
東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんが
選ばれましたよね。

大隅教授は、
「オートファジー」という
たんぱく質などを分解・再利用する仕組み
を研究されました。

オートファジー、
私は、知りませんでした。

でも、そのだいたいの仕組みを知ると
私たちのからだに、
とっても大切な仕組みだと思いました。

今回まず、タンパク質について
驚いたことがあります。
それは、

 

1.食事からとるタンパク質の3倍近くのタンパク質が
      からだで合成されている 

成人が1日とるタンパク質→約60~80gですが、
これは、アミノ酸に分解されて吸収されます

次にからだの中で、アミノ酸から合成されるタンパク質は
食事からとるタンパク質の3倍近くの、160~200g
も作られるそうです。

これはどういうことかというと

つまりからだをつくるタンパク質の原料の多くは、
自分のからだのタンパク質を
分解したものだということですね。

自分のからだのタンパク質を再利用しているわけです。

この自分のからだのタンパク質の分解に
「オートファジー」が働くわけです。

ヒトのからだを作っているのは、
水分の次に多いのはタンパク質で、
からだの2割を占めます。

食事からだけでは、足りないわけで、
不要になったタンパク質を再利用して
その不足分をうめているわけです。
そのための機能が、「オートファジー」

すばらしいリサイクルシステムですね。

 

2.オートファジーは、
  細胞内のいらなくなったタンパク質や
  異常になったタンパク質などを分解する

でも、それがうまくいかないと、
細胞内にゴミがたまってきます。

また、異常なタンパク質がたまってくると、
パーキンソン病・アルツハイマー病が起こりますが、
オートファジーがうまく働かなくなった結果かもしれません。

オートファジーがうまく働いていれば、
発ガン予防にも役立つかもしれません。

 

3.オートファジーは、栄養が足りないときは
      からだの一部を分解して栄養素にするために働く

オートファジーは、栄養が足りない、とれないような
緊急事態にも対応して
生命活動を維持するために働いてくれます。
オートファジーは、人間の生命、健康状態の維持のために、
とっても大切な働きなんですね。

 

◎まとめ

今回、大隅教授がノーベル賞を受賞したことで、
オートファジーを知ることができて
とても勉強になりました。

現在、糖質制限がブームですが、
それに加えて、
ヒトのからだの主要物質である

「タンパク質」
これが不足しないように、十分摂取すること、
オートファジーをうまく働くようにすること、
(これは、まだどうしたらよいかわかりませんが・・)
で、タンパク質の新陳代謝を良くすること、
それが、健康の秘訣のひとつかなと思いました。

ranzanst: