フリーアナウンサーで活躍されてる八木亜希子さんが、「線維筋痛症」の診断で、
しばらく全ての仕事をキャンセルして休養すると発表されましたよね。
線維筋痛症といえば、あのレディーガガさんもこの病気です。
線維筋痛症で、全身に痛みがでる病気、くらいしかイメージできないと思いますが、
線維筋痛症ってどんな病気なのか、一般的説明と、実際に線維筋痛症の知人の
話をまとめましたので参考にしてください。
線維筋痛症とは
○痛みの出方
線維筋痛症は、全身の激しい痛みが特徴的な病気です。
痛みの出方は、個人差があります。
「筋肉がひきつれるような痛み」
「骨が裂けるような痛み」
「全身をガラスの破片がめぐっているような痛み」
などと表現されます。
痛みは軽いものから、耐えられないほどのい程の激痛もあり、
一般的には、強い痛みが続くことが多いようです。
日によって、痛む部位が変わったり、
天候によって痛み方が変わったりすることもあります。
痛みが強いと、日常生活は困難になります。
八木アナウンサーの線維筋痛症の症状がどの程度なのかわかりませんが、
あまり痛みが強くないことを祈ります。
○どうやって診断するのか?
線維筋痛症は、検査して異常がでてわかる病気ではないです。
血液検査、尿検査、CT、MRIなどの検査をしても異常はでないです。
まずは、痛みのでる可能性のある病気を色々チェックして、
何もあてはまらず、
何の異常もない。
でも、全身が痛い!
というような場合に「線維筋痛症」と病名がつきます。
一応、全身の18カ所に圧痛があれば、線維筋痛症
という診断基準もありますが、
症状とその経過とか、何の異常もないというようなことを
総合的に判断して、「線維筋痛症」の診断がつきます。
○原因と治療方法は?
線維筋痛症、残念ながら原因不明!です。
従って、
痛みを治す根本的治療方法もありません!
痛み止めも効きません。
神経障害に使うクスリや抗うつ剤など何種類も処方されるようですが、
線維筋痛症の痛みを完全にとるのは難しいです。
線維筋痛症のレディーガガさんも、痛みはとれてないと思いますが、
それでもあのパフォーマンスは驚くばかりです。
八木アナウンサーも痛みがある程度コントロールできればいいいのですが。
○線維筋痛症の知人の症状
知人の40歳の女性です。
35歳のときに、首の痛みや手の指の感覚がおかしいことが始まり、
腰の痛みもでてきて、だんだん全身の痛みに広がったということです。
病院で「線維筋痛症」の診断です。
病院で10種類ぐらいクスリを処方されて飲んでいましたが、
痛みはとれず、クスリの副作用で頭はぼーっとするし、
何と2年間は寝たきりだったそうです。
その後、病院を替えて、クスリが変わって、
だいぶ痛みがコントロールされて、
1年ほど仕事もできていたほどだったようですが、
その後再び悪化。
仕事も友人も失って、一生この痛みとつきあうのかと絶望して
何回もリストカットしたとのこと。
大学病院でカウンセリングも受けていたようですが・・
何とも気の毒な症状です。
ただ救いなのは、からだを温める
ある温熱療法で症状が軽減しているようなので、
今後もさらに良くなるようにお祈りしています。
○線維筋痛症の治療方法はないのか?
線維筋痛症は、痛みがあるところには何の異常もないので、
いわゆる消炎鎮痛剤のような痛み止めは効かないわけです。
どうして痛みを感じるかというと、
脳が痛みを作って感じているわけです。
女性は男性の7倍ほどの発症率で、
きまじめな女性に、長引くストレスがあると発症しやすいそうです。
脳は「ストレスが長引くと、
そのストレスから逃れようとして
痛みを作って、その痛みの方に意識を向けさせようとする」
という考え方があります。
なので、線維筋痛症の改善には、
脳の癒やしが必要ではないかと思います。
きまじめな女性に発症しやすいということは、
きまじめさから、自分を追い込んで逃げ場がなくなって、
脳も逃げ場を失って、
痛みという逃げ場を作って線維筋痛症が発症してしまうのかなと
考えています。
八木アナウンサーも、脳を癒やして、症状が早く良くなることを
お祈りしています。