夏になるとよく下痢をしやすい、お腹も痛みがでやすい。
私もそうなのですが、原因は冷たい飲食物のせいと思っていました。
でもそれだけではなく、クーラーのせいもあるかもしれません。
「クーラー病」っていうのがあって、クーラーによって生じるいろいろなからだの不調を俗称でクーラー病って呼ばれています。下痢はそのなかのひとつの症状です。
クーラー病でどうして下痢がおこるかと、その治し方を調べたので、参考にしてください。
目次
クーラーでどうして下痢になるの?
古くなった食べ物、(腐りかけ・・)とか、O-157とかの細菌で、
下痢するのはわかります。
でも、クーラーで下痢するのは、どうして?
って思いますよね。
ふつうは、クーラーでの冷えから?って思います。
じゃー冷えると、どうして下痢するの?
ってことですが、よく説明されているのが、夏の暑さとクーラーとの温度差で、
自律神経が乱れるから・・っていう説明。
でも、自律神経の乱れで済まされてしまうと、なんかごまかされている感じです。
くわしく調べて見ると、次のような理由でした。
①クーラーで下痢するのは交感神経が優位のため
自律神経は、交感神経と副交感神経があって、
車でいうと、アクセルとブレーキのように動きと止まる(休み)をコントロールしています。
腸でいうと、よく腸が働くのと働きを休めるということですね。
それで腸は、副交感神経が優位なときに、よく働くようにできています。
要は、リラックスして、副交感神経が働いて、胃腸が働きます。
でも、クーラーで体が冷えると、からだが緊張してきて
交感神経が主に働きます。
そうなると、副交感神経で働く胃腸の働きが悪くなってきます。
水分は、主に大腸が吸収していますが、
クーラーでからだが冷え、交感神経優位の状態は、
大腸の働きが悪くなり、
水分吸収がうまくいかなくなります。
そうすると、下痢しやすくなります。
②下痢は水分を出して、からだの冷えを抑える反応
もうひとつ、下痢はからだを冷えから守ろうとしている反応ともみれます。
からだを冷やす水分を
下痢でからだの外に出すことで、
からだを冷えから守ろうとしているとも、考えられます。
風邪のときに、鼻水や痰などがでるのも、
からだを冷やす余計な水分をからだの外に出して、
からだを少しでも冷えなくしている反応ですね。
以上が、クーラーで下痢をするしくみです。
じゃあ、クーラーでの下痢をどうやって治すかです。
クーラーを使わなければいいのですが、
暑いのでそういうわけにもいきません。
今度は熱中症になってしまします。
クーラーによる下痢を治す方法
クーラーでの冷えから下痢が起こっていますので、
とにかくからだを温めること
が治療方法ですね。
からだを温める方法ですが、
①クーラーの温度設定
クーラーの標準的な設定温度は、25~28℃と言われています。
でも、クーラーで下痢する人は、高めの温度設定です。
熱中症になっても困りますが、「外気温マイナス3~4℃」が目安です。
最近のクーラーは除湿(ドライ)機能がとてもよくなってるので、
外の気温が30℃程度なら、除湿だけでもかなり快適にすごせます。
できるだけ冷房機能を使わず、除湿で済ますのもいいですね。
また、クーラーの風に直接当たるとからだが急速に冷えるので、
風向きを直接からだに当たらないように調整、
調整できなければ、風が当たらないところに避難
帰宅直後や風呂あがりには、クーラーでからだを冷やしたくなりますが、
汗をかいたあとは、気化熱で急速にからだが冷えるので、注意です。
②服装
職場で冷房の設定が変えられないような場合は、自衛策が必要ですね。
下痢の場合は、腹巻がとっても効果的です。
腹巻は腰の冷えにもいいので、腰痛の予防にもなります。
最近の腹巻きは薄手タイプのおしゃれなのも色々あるので、
あまり抵抗なく身につけることができると思います。
私も、かえって夏の方がお腹が冷えやすいので、腹巻きしてます。
腹巻き以外にも、冷房の冷気が直接当たらないように、
カーディガンやスカーフなどを身につけるのもいいでしょう。
足元を冷やさないために、
厚手の靴下やハイソックス、
レッグウォーマーをつける方法もあります。
③食事
クーラー病は、外からの冷え対策だけでなく、
からだの中から温めることも重要です。
そのために飲み物や食べ物も大事ですね。
夏には、冷たい飲料水、アイスクリーム、冷やし中華といった冷たい物を
好んで食べますが、
当たり前ですが、
下痢する場合は、冷たい飲食物はできるだけ避けましょう。
夏でも、からだの中から温めるものをとったほうがいいです。
ショウガ、ネギ、ニンニク、タマネギ、カボチャなどです。
トウガラシやコショウなどの香辛料もいいですね。
夏の暑さで食欲があまりない場合、
食事を抜くとカロリー不足から体が冷えやすくなるので、注意です。
温かい食べ物や飲み物を、少量でもとるといいですね。
冷たい食べ物や飲み物はとりすぎない。
カロリー不足にならないように、しっかり食べる。
からだを温める食材を積極的に摂ることが大事です。
④運動
体の筋肉が少なかったり、体を動かすことが少ないと、
からだは冷えやすく、血行も悪くなります。
事務仕事のような場合、からだを動かすことが少なく、
冷房の部屋で冷えやすくなり、
下痢を引き起こしやすくなるので注意です。
仕事中でも1時間に1回ぐらいは席を離れて、
少し歩いたり、軽い屈伸運動などをするといいです。
席を立てない場合は、つま先の上げ下げ、かかとの上げ下げ運動だけでも、
足の血流が良くなりますよ。
また、日頃からよく歩くことが大切です。
⑤入浴
夏はついシャワーだけで済ませたくなりますが、
浴槽につかって体全体を良く温めること。
また、浴槽につかると、水圧で血流もよくなります。
お湯の温度は少しぬるめにして、ゆっくりつかるほうが、
湯冷めによる体温の低下抑えることを防ぐことができます。
⑥使い捨てカイロ
クーラー病からの下痢でしっかり温めたい場合、
使い捨てカイロをお腹や腰に貼るのも効果的です。
ただし、低温やけどに注意してください。
夏場なので、外は暑いので、
腰に小さい使い捨てカイロを貼るぐらいが、負担がないかもしれません。
あとがき
夏場で下痢しやすいのは、クーラーで冷えたり、冷たい飲食物の摂りすぎですね。
夏場で暑いと、どうしてもからだの内側からも外側からも冷やしたくなりますが、
下痢しやすい場合は、とにかく、からだをよく温めることです。