腰痛、困ってる人たくさんいると思います。
整形外科を受診すると、ヘルニアとか狭窄症とか言われることが多いと思いますが、
ヘルニアや狭窄症があっても、痛みが軽減する例はたくさんあります。
つまり、実際の原因は、別なところにあることが多いです。
今回、そんなご婦人の例を紹介します。
☆腰痛で4つも病名をいわれた婦人
先日、私達の診療所に来た60代のご婦人。
10年くらい前から、左の座骨神経痛が時々でてたようでした。
最近また、腰の左側から左のおしりのあたりにかけて痛みが強くなって、
いつも行っている近所の整体治療院にかけこんだところ、
大先生がいなくて、弟子に治療された。
そしたら余計に痛くなって困って整形外科を受診したそうです。
整形でMRIをとられて、
・腰椎すべり症
・腰椎椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症
・座骨神経痛
と4つも病名を言われて、唖然です。
「手術はもう少し様子をみてから、とりあえず神経ブロック注射をしましょう」
と言われて、
「いやいや、ブロック注射はいいです!」
って、薬や注射が嫌いなそのご婦人は逃げてきたそうです。
☆腰はどういうときに痛むのか?
どういうときに腰が痛いのか聞いてみたら、
▲朝起きてからしばらくからだを動かしたときに痛いが
からだを動かしているうちにだんだん痛みは軽くなって
日中は、あんまり痛くなくて動けると・・
▲夜からだが疲れてきているときに、痛くなってくる
ヘルニアや狭窄症が原因だったら、もっと一日中痛かったり、
歩くのがたいへんだったりすると思うけど、
そうじゃないですね。
週2回、カーブスにも行って運動できてるって・・
なおさら、整形外科の診断と関係ないじゃんと思いました。
☆おなかの筋肉がこっていた
腰が痛い人って、おなかの筋肉が硬くなっていたり、逆にふにゃふにゃと力がなかったり
しているので、ご婦人のおなかを触らしてもらいました。
そしたら、腰の痛みがでている左側のおなか側の筋肉が凝っていて硬くなっていました。
そこを押すと、腰に響くと言います。
「腰痛の原因はここか!」
おなかの左側の筋肉の凝りを手でゆるめてあげたら、腰が軽くなったと言います。
朝起きてからしばらく腰が痛いのは、寝ているときによけいにからだが硬くなっていた
せいでしょう!
夜痛くなるのは、疲れて筋肉が硬くなってくるからでしょう!
との私の読みです。
「おなかの筋肉のこりは、自分でも手でマッサージすることができますよね。」
と、ご婦人ご自身でもやってもらうことにしました。
整形外科の診断は気にしないで、
おなかの筋肉をはじめとして、硬くなっているところをゆるめてあげれば、
腰痛は良くなりますよ! って元気づけてあげました。
◎腰痛で困っている方へ
おなかの筋肉をさわってみて、硬くなっているところがあれば、手でゆるめるようにしてみてください。
それだけでも、腰痛が軽くなる可能性があります。