先日は、小林麻央さんが乳ガンで亡くなられました。
あんな美人で聡明な方が若くしてあの世に旅立たれるのは、何とも理不尽なことだと
悔しい思いです。ご本人もさぞかし無念だったと思います。
私の働いている診療所は自然療法で、色々な病気の治療をしていますが、
乳ガンの方もたいへん多いです。
患者さんから、新しい自然療法を教えてもらうことも少なくないので、
その情報を載せたいと思います。
患者さんは、50代後半の公務員の女性。
彼女は、毎年乳ガン検診を受けていたのだけれど、検診では異常が発見されず、
自分で乳房のしこりに気づいて受診したら「乳ガン」のステージⅡだった方。
私たちの診療所には、多くの乳ガンの患者さんが受診しますが、
検診で見つかった人は、1割ぐらいでしょうか。
ほとんどは、自分でしこりに気づいて病院を受診して診断されています。
乳ガン検診を受けていても安心しないで、
ときどき自分で乳房チェックが大切だと思います。
1.右乳房全摘後、2年間は経過が良かったが・・
この方は、ホルモン感受性があったので、すぐにホルモン治療を始めて、
2か月後に右乳房を全摘しました。
術後は、私たちが行っている自然療法(光療法と温熱療法)を始めました。
また、ホルモン治療も続けて、経過が良かったのですが、
2.2年後ぐらいからホルモン治療が効かなくなってきた
2年後ぐらいより、腫瘍マーカーが上昇。
乳ガンの場合、
CEAやCA15-3っていう腫瘍マーカーを使いますが、
この方は、
CEAが基準値5のところ、20→200→450と毎月上昇してきました。
詳しい検査をしたところ、胸椎3カ所、腰椎にもガン転移が見つかりました。
ホルモン治療が効かなくなってきたわけです。
そのような場合、ホルモン剤を変えます。
この方は、飲み薬のアリミデックスから、注射のフェソロデックスに変わりました。
3カ月ほどは、腫瘍マーカーが下がってきましたが、
CTや骨シンチ検査では、骨転移部の病巣は拡大していて
変えたホルモン治療が効いていないことがわかりました。
3.センダンの木から作ったドリンクを飲み始めた
2016年11月に沖縄の琉球新報の新聞に、
沖縄に自生するセンダンの葉から抽出した成分が、がん細胞のオートファジー(自食作用)を促し、最終的にガン細胞を殺す効果がある。との記事が載りました。
2016年11月:琉球新報より
オートファジーと言えば、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅教授の研究ではないですか。
ガン細胞にオートファジーを促す成分が見つかったということは、
とても有益なことです。
ガン細胞は、無秩序にどんどん増殖しまうために、からだが正常に機能することを妨害することが問題です。
しかし、自滅してくれれば、抗ガン剤のように正常細胞にダメージを与えることがないので、良い治療方法だと思います。
センダンの葉から抽出された成分が、ガンの自滅を促すのであれば、早く医薬品化
されてほしいものです。
現在、センダンの葉から抽出された成分で、ドリンク剤はでていますので、
それを試すのも良いかもしれません。
この方は、センダンの葉から作られたドリンク剤を早速飲み始めました。
腫瘍マーカーの上昇が少し鈍くなってきたようです。