冬場は、年間を通して、一番肌が荒れやすい季節ですね。
皮膚のかさつき、痒み、ヒビ、あかぎれなど、
湿疹やアトピーの人では、悪化したりしますよね。
特に、女性や高齢の方は、とっても困るんじゃないでしょうか。
今回は、冬の肌荒れの原因と対策、改善方法について解説します。
目次
1.冬の肌荒れの原因
冬に肌が荒れやすくなる原因は、大きく4つあります!
(1)気温の低下
気温の低下で、全身や皮膚の温度が下がると、血行が悪くなり、
皮膚の新陳代謝が衰えますよね
そうなると、皮膚の保湿成分の皮脂の分泌が悪くなったり、新しい皮膚の生成が
鈍って肌が荒れてきます。
(2)空気の乾燥
冬は、特に太平洋側の地域は、空気の乾燥が強くなり、それに伴って肌も乾燥
しやすくなります。
また、エアコンを使うと、エアコンにより空気が乾燥するので、肌が乾燥しやすくなります。
(3)洗顔や入浴時にお湯の温度が上がる
冬場は寒いので、洗顔にお湯を使ったり、入浴時のお湯の温度も、高くなりますよね。
お湯の温度が高いと、皮脂分がよけいに洗い流されてしまうので、肌が乾燥しやすくなります。
(4)界面活性剤を使いすぎる
石けんやシャンプーに含まれる界面活性剤。これは冬場に限りませんが、界面活性剤を使いすぎると皮脂分が洗い流されて、肌が荒れてきます。
「界面活性剤」って、簡単に説明すると、水と油ってそのままじゃ混じり合わないけど、
界面活性剤を入れると混じるようになる。油が水に溶けるようにする成分と考えればいい。
食器の油汚れなどが落ちる理由は、その性質によるもの。
界面活性剤は、無添加・合成を問わず、石けん・シャンプー・リンス・入浴剤・乳液・クリーム・台所用洗剤・そして基礎化粧品のほとんどにも使われています。
冬場、気温が低くて皮膚の新陳代謝が悪くて皮脂分が少ないのに、
夏場と同じように、界面活性剤入りの製品を使うと、頭皮・からだ・手足などの皮膚の脂分ががっつりと取られてしまう。しかもお湯の温度が夏場より高いのでよけいに取られてしまいます。
2.冬の肌荒れの対策・改善方法
(1)気温の低下について
気温の低下で肌の新陳代謝が悪くなっていますので、からだを良く温め、適度な
運動で少しでも肌の新陳代謝を上げるようにしましょう。コラーゲンたっぷりの鍋料理なんかを食べるのもいいですね。
(2)空気の乾燥について
外出時は防寒具でできるだけ肌を露出させないように、手袋・マフラー・マスクは、最低限必需品です。
室内では、空気が乾燥しないように、加湿器を使ったり、ぬれタオルを干したりしましょう。暖房器具のガスファンヒーターや石油ファンヒーターは、燃焼時に水蒸気も出ますので、エアコンのような乾燥はしません。
(3)界面活性剤の使用頻度
洗顔や入浴時にお湯の温度が上がるのは、寒いので仕方ないです。
しかし、問題は界面活性剤です。
界面活性剤がないと、からだの汚れは落ちないと思っているかもしれませんが、
からだから分泌される成分でお湯に溶けないものはありません。
従って、よっぽど油まみれの仕事をしたとかなければ、石けんやシャンプーを頻繁に使う必要はないのです。
なので、石けんやシャンプーは、2~3日にいっぺんとか、使うにしても微量にするとかして、夏場よりは確実に使う頻度は減らした方がよいです。
私は、冬になると足のすねや太もも付近の皮膚が乾燥して、とっても痒くなっていました。そこで、入浴時には石けんを使わないで、お湯で流すのみにしたら、痒くなることがなくなりました。
◎まとめ
冬の肌荒れは、気温の低さや空気の乾燥が主因で、それなりの対策をしているかと思いますが、石けんやシャンプーなどの界面活性剤入りの商品を使う頻度を減らすのも、たいへん効果的だと思います。