新型コロナウィルスの重症化リスクに、喫煙、非喫煙は関係があるのか?

病気の予防や治療
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志村けんさんが、惜しくも亡くなられました。
志村さんは、愛煙家でしたが、以前肺炎を起こしたことを機に、喫煙をやめていました。

新型コロナウィルス感染は、重症化すると肺炎を起こし、致死にいたることが少なくないですが、喫煙が関係あるのか、中国のデータから検証しました。

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喫煙者と非喫煙者の、新型コロナの重症化の割合

広州市呼吸衛生研究所の研究チームによる、
新型コロナウィルス(COVID-19)の患者1099人のデータです。

非喫煙者・喫煙経験がある・現役喫煙者の3グループで重症化の割合を出しています。
それによると、

◆非喫煙者927人のうち
・非重症者は793人(約86%)、
・重症者は134人(約14%)。

◆喫煙経験がある患者21人のうち、
・非重症者は12人(約57%)、
・重症者は9人(約43%)。

◆喫煙者137人のうち、
・非重症者は108人(約79%)、
・重症者は29人(約21%)

対象者の数は違いますが、
喫煙経験者、喫煙者の方が、非喫煙者よりも
重症化する可能性が高い
ことを示しています。

今は喫煙していないが、以前喫煙経験があるというほうが、
現在喫煙をしている患者より重症化しやすかったというのは、
興味深いです。

これは、データ対象者の喫煙経験の期間によると思いますが、
長年喫煙をしていた場合は、肺のダメージが大きいと思いますので、
急に喫煙を止めたから、肺機能が回復しないためと思います。

亡くなられた志村けんさんも、以前は喫煙していて、その後やめていますが、
長年の喫煙で肺がだいぶダメージを受けていたのではないかと思われます。

喫煙していると、なぜ新型コロナは重症化しやすいのか?

電子タバコと喘息ぜんそくの関係を研究している
デューク大学のSven Eric Jordt教授によると、

①肺の表面にある「線毛」という組織、 
 これは、肺の細胞の表面に毛が生えているイメージで、
 その上にねばねばの粘液が乗っかっています。

 この線毛が粘液と一緒に、肺の細胞に取り付くウイルス、バクテリア、有害な粒子などを
 外に流しだす働きを持っています。

 タバコを吸っていると、
 この線毛がダメージを受けて、働きが悪くなります。

 そうすると、ウィルスを外に流しだす働きが弱って、ウィルス感染し増殖して
 新型コロナが重症化しやすい。

 と説明しています。

 それともう一つ。

新型コロナウィルスは、ヒトの細胞に感染するときに
 アンジオテンシン変換酵素(ACE)というのを利用するらしいですが、
 喫煙していると、このアンジオテンシン変換酵素が活性化するので、
 ウィルスの侵入が増えて、重症化しやすい

 とも説明しています。

以上のように、新型ウィルス感染予防、重症化予防には、
喫煙はデメリットになる裏付けがあります。

喫煙による肺のダメージ度がわかる喫煙指数とは

亡くなられた志村けんさんは、1日3箱も吸うヘビースモーカーでした。
2016年8月には肺炎で10日ほど入院しています。
それで公演中の舞台を中止しています。

それ以来、タバコはやめていたそうですが、
それまでの喫煙による肺のダメージは、
相当たまっていたと思います。

タバコがからだに与える悪影響を示す指数に
「喫煙指数(ブリンクマン指数)」というのがあります。

計算方法は、

「1日の喫煙本数」×「喫煙年数」

この数値が700を超えると次のような、肺疾患のリスクが高くなります。

・肺ガン
・慢性気管支炎
・肺気腫
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)
・肺炎

など

志村さんの場合、「喫煙指数」は

1日の喫煙本数(40本とすると)×45年(20歳~65歳)=1800

危険値の700をはるかに超えていました。

タバコを途中でやめても、それまでの喫煙による肺のダメージは残るので、
喫煙指数が高い人は、要注意です。

まとめ

新型コロナウィルスの重症化には、
すでに、年齢や持病が大きく関係しているといわれていますが、

さらに喫煙も大きく関係している可能性があります。

新型コロナウィルスの感染予防や重症化予防には、
喫煙はやめておいた方がよさそうです。

とにかく、肺機能の低下は肺炎を起こしやすく、
新型コロナウィルスで重症化しやすいので
要注意だと思います。

密閉空間で感染率が上がると考えられているのは、
密閉空間で、酸素濃度が低下して肺の働きが悪くなる
ということも考えられると思います。

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